黒色に近い花色とベルベットのような質感が個性的な品種。株姿は1株ごとこんもりと丸くまとまるが、生育に従い横に広がる這い性で、コンテナでの栽培だけでなく、花壇でも旺盛に育ち、梅雨時期でも病気にかからず、猛暑下でも休むことなく開花し続けた。花色が濃いために心配される花弁の傷みや花ガラが、露地花壇でもコンテナでもほとんど気にならないという点も高く評価された。カラフルな花色が多いペチュニアだが、シックな印象の素材として使用シーンや他の花との組み合わせを消費者に提案していけば、新しいガーデニングの楽しみを広げる期待が持てる。色の新しさ、美しさに加えて育てやすさも備えた消費者におすすめできる優れた品種である。